『Yonawo House』オフィシャルロングインタビュー(INTERVIEW&TEXT:金子厚武)
―yonawoは今年の1月末に上京をしたわけですが、最初にそれを聞いたときは正直びっくりして。メジャーデビュー後も福岡を拠点に活動していて、前作『遙かいま』のタイミングでは自分たちのスタジオ=haruyoshiを作ったりもしていたから、ずっと福岡で活動を続けていくのかなと思っていたんですよね。
荒谷:自分たちだけじゃなくて、レーベルや事務所とも話し合って決めたんですけど、「これからもっと規模を大きくしていきたい」っていうのはみんな共通の考えとしてあって。それなら勝負の年として、みんなでシェアハウスをしながら、制作もライブ活動も東京を拠点にやってみようっていうことになりました。
斉藤:前からほぼ毎月東京来よったしね。
荒谷:なので、セカンド出てちょっとしたくらいからずっと話はしていて、みんな福岡大好きだけど、東京でがっつりやるのもアリだなと思ってたんです。そういうことができるのは20代前半のうちかなってふんわり思ってて、「バンドで行くならこのタイミングしかないっしょ」みたいに思ったのもあります。
―じゃあ、haruyoshiはもう引き払っちゃったわけですよね?
斉藤:俺らが抜けた後に、いい感じの夫婦がお茶屋さんを始めて、陶器とか急須を売ったりしてて。この前福岡帰ったときに行って、めっちゃいいお店でした。
荒谷:しかも、その夫婦の娘さんが「ナヲちゃん」で。
斉藤:yonawoと同じ「wo」なんよね。
―めっちゃいい話。野元くんと慧くんは上京に対してどんな思いがありましたか?
野元:正直に言うと、抵抗は半端なくあったんですけど(笑)。
―うん、でも僕もそういうイメージでした。
野元:でもやっぱり、東京に来た方がメリットが多いのはわかってて、実際こっちに来てみたらこっちも好きになって、「好きが増えた」みたいな感覚ですね。
田中:自分も最初は抵抗があったんですけど、でもミュージシャンもこっちの方が多いし、福岡にいたときには関われなかった人たちと関わることが増えたり、気になる人たちのライブを観に行けるようになったりもして、インプットは広がったなって。
荒谷:まあ、東京に行ったからといってどうなるかはわからなかったですけど、今回のアルバムができて、ひとつのアクションとして正しかったなと思いました。
―現在は4人でシェアハウスをしていて、そこが自宅スタジオみたいになっていて、その名前がアルバムタイトルにもなっている『Yonawo House』。どんな環境なんですか?
斉藤:普通の一軒家で、一人一部屋あって、俺の部屋が作業部屋になってるので、そこにみんなで集まって、いろいろレコーディングしたりしてます。
―音出しもできるんですか?
斉藤:9時~21時で楽器オッケーって言われてて、アンプもガンガン鳴らしてるし、ドラムも爆音じゃなければオッケーで、今回のアルバムでも2曲録りました。4人で住めて、音出しができる物件ってなかなかなかったんですけど、みんなで探して、最終的には番下さん(マネジメントを手掛けるbud music代表)が見つけてくれました。
―アルバムのレコーディングはYonawo Houseとレコスタを併用したわけですか?
斉藤:レコスタは一回も使ってなくて、ワーナーのオフィスに防音の会議室があって、そこでドラムを4曲くらい録ったんですけど、それ以外は全部Yonawo Houseで録りました。
―タイトル通りにほぼYonawo houseで完結している作品なんですね。あと、今回の作品では多くの曲の編曲に元never young beach/PAELLASの阿南くんが参加していますが、これはどういった経緯だったのでしょうか?
斉藤:ミックスエンジニアを探してて、何人か候補がいた中の一人が阿南くんで、家に来てもらって、最初に“After Party”を一緒に作ったら、楽しくなっちゃって。それで自然に「他の曲もやろう」みたいな感じになって。
荒谷:阿南さんももともとバンドマンだし、雄哉とはギタリスト同士だし、福岡の出身でもあるので、共通点が多くて。雄哉と俺とは地元のサッカーのクラブチームも一緒だったり。
―前作では亀田誠治さんと冨田恵一さんをプロデューサーに迎えたわけですけど、今回はもう少し自分たちに近い人と一緒にやりたいというイメージがあったのでしょうか?
斉藤:同世代というか、仲がいい人とやりたいっていうのは結構デカかったです。
荒谷:前回は自分たちが好きだったプロデューサーさんにお願いをして、ポップなものを作ってみようと思ったんですけど、今回はメンバー4人を軸にして、もう一度自分たちなりにポップなアレンジや構成を考えて、それを阿南さんに客観的に見てもらったというか。
―それこそ「上京」というと、「有名なプロデューサーさんと、でかいレコスタで」みたいなイメージもあるけど、それとは逆に「近しい人たちと、自宅スタジオで」という環境を選んでるというのが、やっぱりyonawoらしいなって。
荒谷:確かに、そこがぶれないようにしたいなって意識はみんなあったと思います。
野元:インディーズのころも雄哉くんの部屋に集まって作ってたから、ある意味原点回帰しつつ、その進化系というか。前回は自分たちが憧れてた人とやらせてもらったけど、今回はもちろん好きな人で、なおかつ音楽以外のところでも関係値があったり、目線が同じだったり、ローカル的なやり方というか……物々交換というか、そういう感じがしてて。
荒谷:ギャラはちゃんと払ってるけどね(笑)。
野元:感覚的な話なんですけど(笑)、そういう人たちとはやっぱりやりやすいし、なおかつそれをインディーズのころと近いやり方でできて、自分たちの基盤をアップデートできたというか、この基盤があればこれから先でどんなに新しいことをやったとしても、軸はぶれないんじゃないかと思います。
田中:今回は雄哉が作曲した曲も多く入ってて、雄哉と阿南さんがプロデューサーみたいな感じもあって。それができたのはセカンドでプロデューサーさんと一緒にやらせてもらって、お互いの役割分担がわかったので、その経験があったからこそかなって。
―ちなみに、『Yonawo House』というタイトルからはやはり『HOSONO HOUSE』を連想する人も多いと思うんですけど、本人たちとしてはどの程度意識がありましたか?
斉藤:ほぼないです。
荒谷:だからつけれた、みたいなところもあるというか。
斉藤:もともと俺らのスタジオには名前がついてなかったんですけど、ファンの人が勝手に「Yonawo House」って呼び始めたんですよ。それでタイトルを考えるときに、荒ちゃんが「そのまま『Yonawo House』でよくない?」って。
荒谷:ほぼ冗談です(笑)。
斉藤:でも、「いいかも」ってなって。もちろん、『HOSONO HOUSE』にリスペクトはあるんですけど、パロディではないというか、俺たちは本当に「Yonawo House」で作ったわけだから、意味合いも違うし、「よくね?」って。
―もともとはファンの子たちが呼び始めたんですね。
荒谷:「yonawo荘」とかって案もありました(笑)。
―きっとファンの子たちもyonawoが細野さんを好きなことは知っていて、それで「Yonawo House」って呼び始めたんでしょうね。
荒谷:そうですね。俺たちもリスペクトがあるし、あと(ハリー・スタイルズの)『Harry’s House』も好きだし。
田中:俺は最初『Yonawo House』っていう案を聞いて、「マジかよ」と思ったけどね(笑)。でも単純に使ったスタジオの名前をタイトルにしてるって意味では、『アビーロード』的なノリっていうか、それならいいかなって思いました。
―前作『遙かいま』は曲調のバラエティが豊かな作品だった印象があって、今回も作風の幅は広いんですけど、前作に比べると統一感のある作品になっているなと感じました。
荒谷:そこはやっぱり「Yonawo Houseで作った」っていうのがまとめてくれた感じはあると思います。あと雄哉と阿南さんっていうギタリスト2人が中心になってアレンジやミックスをしたのも大きいのかなって。
―ミックスも結局阿南くんがやってるわけですか?
斉藤:僕もちょっとだけやったんですけど、阿南くんと、あとbisshiくんが中心です。
―「ギタリスト2人の作業」ということに関してはどうですか?
斉藤:特別意識はしてなかったんですけど、とはいえ2人でやるとやっぱり「ギターで会話する」みたいなことが多くて、今までで一番ちゃんとギターを弾いてるんじゃないかなって。
―特に最近は減少傾向にあったしね(笑)。
斉藤:「ギターいらなくね?」ってフェイズに入ってたので、そこからは変わりましたね。
田中:ミックスも含めて、ギターサウンドは明らかに変わったと思っていて、インディ系のちょっと汚れた音色というか、あの雰囲気が全体にちりばめられてるなって。個人的に、あのサウンドの感じはyonawoもやるべきだと思ってたんですけど、これまで意外とやってなくて。でも今回雄哉と阿南さんがハモッて、ギターの感じは変わったなって。
―最近はジャズ、R&B、ネオソウルみたいな文脈で語られることが多かったと思うけど、yonawoのメンバーはもともとUKやUSのロックも好きですもんね。今回阿南くんが参加して、その部分が前に出てきたことも、統一感のひとつの要因になってるのかもしれない。
田中:雄哉が普段よく聴いてる音楽の要素がより入ってる感じもして、それが今回のアルバムの色を決定づけてる気もします。野元:“tonight”はもともと雄哉くんが作ってて、最初はもっとテンポも遅くて、ゆるい感じだったんですけど……。
荒谷:歌をつけだしたら、「テンポ上げたくね?」ってなって、当時みんなハマってたDijonの“The Dress”って曲をめっちゃ聴いて、「こういうダンスチューンにしたくね?」ってなって、そこからテンポを上げて、ドラムの音色を選んで。
斉藤:“The Dress”はスネアのリヴァーブがRからしか聴こえてこなくて、それが面白くて。
―具体的な曲で言うと、やっぱり先行で配信された“tokyo”は名曲だなと。フィーチャリングとして鈴木真海子さんとSkaaiが参加しているわけですが、どういった経緯で生まれた曲なのでしょうか?
斉藤:もともとマミちゃんのバンドセットと対バンが決まっていて、その告知のために家でインスタライブをしようってなったときに、そこにSkaaiも誘ったのがきっかけですね。そのインスタライブにSkaaiも飛び入りで参加してくれて、セッションっぽいことをして。俺はSkaaiとはその日が初対面だったんですけど。
荒谷:俺は福岡のKieth Flackで一回会ってて、Skaaiも上京するっていうから、「あっちでも遊ぼうよ」みたいな話をしてて。で、そのインスタライブのときにフリースタイルで参加しもらったんですけど、前々から「次のシングルどうしよう?」っていう話をしてたので、「フィーチャリング入れても面白いかもね」って話になって。でもやるなら仲がいい人がいいし、ちゃんとストーリーがあった方が楽しいよねって話をしてて、その機会が巡ってきたというか。ちょうど雄哉が作ってたトラックがあって、ラッパーさんはテーマがあった方がやりやすいと思ったから、「東京」っていうテーマを挙げて、それぞれの目線でリリックを書いてもらいました。
―この曲が先に配信されたから、アルバムでは何組かフィーチャリングしてるのかなと思ったら、今回はこの一曲のみで。でも無理やりに組み合わせるんじゃなくて、ちゃんと関係性があって、ストーリーがある組み合わせでやるっていうのもyonawoらしいですね。
荒谷:一発目のフィーチャリングだし、大事にしたいと思っていて。そうしたら、偶然の出会いからこの曲ができて、うれしかったし、すごく気に入ってます。
―トラックはもともとどんなイメージで作ってたんですか?
斉藤:全然客演のイメージはなくて、「デモをいっぱい増やそう週間」を4人でやってた中で、インストのトラックができて。ループものだから、やりやすいんじゃないかなって。まあ、ラップを乗せる想定で作ってはいないので、BPMはかなりゆっくりなので、よく乗っけたなって思うんですけど(笑)。
―ヴァースではそれぞれの目線で東京を描きつつ、コーラスで〈働く〉や〈報酬は?〉といったワードが出てくるのがすごく印象的でした。
荒谷:阿南さんと「キャッチ―なフックを作りたいね」って言って、あのメロディーができたんですけど、真海子さんもSkaaiもいい感じのラップを乗せてくれて、同世代がみんな楽しいことも苦いことも経験しながら、東京で戦ってるんだなって思って。それってミュージシャンだけじゃなくて、普通のサラリーマンの人でもみんなそうで、一生懸命働きながら暮らしてて、それに特に疑問を抱くこともない。そういうことを東京に来てから特に感じるようになって。同世代のミュージシャンの苦労を間近で見る機会が多くなったのもあるし、満員電車を見るとみんな疲弊してるし、そういうのが脳裏にあって、「働く」っていうことについて考えるようになったんですよね。それで何か答えがあるわけじゃないけど、問いかけるような、考えるきっかけになるようなフックを、面白い感じで書けたらなって。
―メロウでロマンチックなメロディーに、あのちょっとシビアな言葉が乗る感じがいいんですよね。
荒谷:アルバム全体を通して、直接的な表現を増やそうと思ったのは意図的な部分だったので、自分のヴァースも含めて、ひとつ象徴的な曲になったなって。
―たしかに、過去2作はファンタジーとかSF的な部分もあったけど、今作はよりリアルというか、日常に接近したイメージです。
荒谷:そこはすごく意識しました。前回はプロデューサーさんに自分たちのポップな側面を引き出してもらおうと思ったけど、また違う方向での「わかりやすさ」みたいなことを考えたときに、抽象的な表現も残しつつ、そこにもっと言い切ったり、語りかけたりするような言葉も入れてみようと思ったんです。そうすることでコントラストが生まれて、どっちの良さも際立つんじゃないかなって。そのバランスはどの曲でも意識しましたね。
―慧くんはベースに関してどんなトライがありましたか?
田中:“Lonely”は普段あんまりやらない動きが多くて、ホーンが入ってる中、その隙間を縫うようにフレーズを紡ぐ感じというか。雄哉とか阿南さんにも意見をもらいながらやって、新しい感覚でした。
斉藤:この曲を作ってるときに、ずっと制作を見てくれてるワーナーの人が「ここホーン入ってたらよくね?」って言ってくれて。それで坂本慎太郎さんの“まともがわからない”みたいな、存在感はあるんだけど全然吹いてない、あの感じがいいねって話になって、実際坂本さんの作品にも参加してる西内徹さんにお願いをして。西内さんもYonawo Houseの近くに住んでて、自転車で来てくれたんです(笑)。
―“日照雨”や“Yesterday”のストリングスは前作同様にNABOWAの山本啓さん?
斉藤:そうです。最初は弾き直す想定じゃなかったんですけど、ドラムを生で録ったりしてるうちに、やっぱり弦も生の方がいいんじゃないかってなって。
野元:“日照雨”はリズム隊の2人で話し合ってしっかりリズムを組んだ初めての曲で。ドラムのレイヤーもめっちゃ増やして、ミックスは大変だったと思うんですけど、自分の好きな配置で構成して、なおかつそこにシンベと弦が入って。
田中:最後ワーッてなるところにはフィルターをかけたり。
野元:オートメーションをかけたり、音色も慧と相談しながら、いい塩梅を探して。レコーディングのときはテックの人に入ってもらって、スティックの持ち方からチューニングから何から何までこだわったので、今回の音色は全部気に入ってます。
―改めてですけど、音すごくいいですよね。それも「ローファイな良さ」とかじゃなくて、レコスタで録ったものとも遜色ないような仕上がりだなって。
斉藤:家で録ったけど、録り音はめちゃめちゃこだわりました。ラフの段階でも成り立つくらい音色をちゃんと作って録ったから、そこが最終的な音の良さにも繋がってるんだと思います。
野元:あのテープのやつびっくりした。テープを巻いたらグルーヴするっていうか、速ければ速いほど音質が良くなって、遅ければ遅いほど深みとか重みが増すっていう。
斉藤:ミックスで一回アナログテープに通してるので、それも音の良さに繋がってると思います。
―アルバムの最後の曲“Yesterday”も新鮮かつ素晴らしい仕上がりですね。
斉藤:ちゃんとポップスでアコギがメインの曲は初めてです。もともとの荒ちゃんのデモは鍵盤とドラムで作ってて、構成ももっとコンパクトだったんですけど、アコギのイントロは阿南くんとのもっちゃんのアイデア。のもっちゃんがリファレンスとしてポール・ウェラーの“Thinking of You”を出してきて、「これだ!」ってなって。アコギ弾き慣れてなさ過ぎて、超難しかったんですけど、阿南くんに指導してもらって、めちゃめちゃ練習しました。
―リファレンスがポール・ウェラーで、タイトルが“Yesterday”って、めちゃめちゃUKだね(笑)。
荒谷:タイトルは確かにビートルズを意識したんですけど、この曲のコードはSMAPの“らいおんハート”とジェフ・バックリーの“Lover,You Should’ve Come Over”のミックスです(笑)。この曲は歌詞もすごく気に入ってて、今回は直接的な言葉を意識したので、〈見返りなんて もういらない〉って歌ってるんだけど、でもこれはみんなが見返りを求めてるからこその歌詞でもあって、そういう人の矛盾を表現したかったというか。自分の中にもそういう面はあるし、みんなが抱えているであろうモヤモヤを、別に解決するわけではないけど、歌にできたらなと思ってました。
―それもやっぱり途中で話してくれたように、東京に出てきて、いろんなことで悩んでたり、何かを抱えてたりする人を間近で見るようになったことの反映?
荒谷:それもあると思うんですけど……今までの歌詞がわかりづらかったとは思わないけど、より多くの人に届くような表現を、こっちに来てからさらに考えるようになったのが大きいと思います。“tokyo”ができて、直接的な言葉をもっと使いたいと思って、それは“Lonely”のサビとかもそうですね。〈怯えちまうぜ〉とか〈愛すべきだぜ〉みたいに、口語的な表現も今回意図的に盛り込んだので、それができたことは今回すごく満足してます。
―言ってみればですけど、『HOSONO HOUSE』とは逆かもしれないですね。『HOSONO HOUSE』は都会から離れて、ある意味現実から離れて作られたけど、『Yonawo House』は都会に出てきて、現実と向き合いながら作ってるっていう。
荒谷:確かに、歌詞の感じはファーストやセカンドとは対照的というか。別にこれまで逃げてたわけじゃないですけど、抽象的なでかい愛みたいなものを捉える方が好きというか、フォーカスしやすかったんですよね。でも東京に出てきて、もっとリアリティにフォーカスするようになって、スイッチが切り替わったような感じはありますね。
―“Yesterday”を最後の曲にしたのは、自分たち的にも手ごたえがあったから?
野元:めっちゃエンディング感あるなって。上からスタッフロールが流れてきそう(笑)。
荒谷:最初は“hanasanai”が最後っていう案もあったんですけど……。
斉藤:実際並べてみると、“”Yesterdayしかないなって。逆に、これが途中に入ってると超違和感あるんですよ。
田中:ファーストアルバムの最後は“告白”で、あの感じにもちょっと近い気がします。
―東京に来て、「勝負の年にしたい」という話もありましたが、一枚アルバムが完成して、今後の展望に関してはどんな風に考えていますか?
荒谷:まずは目の前のツアーをやり切りたいっていうのがあるんですけど、やっぱりもっと規模を大きくしていきたいっていうのはみんなが思っていることなので、そのためにもライブのクオリティをさらに上げていきたいと思います。この前「サマソニ」に行って、The 1975のステージとかを観ると、僕らもああいうステージに立ちたいなって思うので、自分たちの好きなことは曲げずに、その上でより大きいステージを目指したいと思います。